始まりは朝でも夜でも昼でも無い

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「よっす!」 朝、学校への登校中、こう声をかけて来るのは一人しかいない。 俺は細い路地の真ん中で立ち止まり、声のした方向に振り返る。 「………拓也。」 俺の前にいる男子学生、それが俺の親友の拓也だ。 「よっ!純平、しけた顔してんなぁ。」 純平、というのは俺の名前だ。 「元からこんな顔なんだよ。」 「あっそぅ。」 拓也は俺の隣を歩きだす。
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