ヒトダマ

8/9

1486人が本棚に入れています
本棚に追加
/407ページ
親戚のおばあちゃまが退院して間もない頃でした。 またベッドに入り、さあ寝ようかとしたその時。 また、その光はいたのです。 それも前回と同じ、ドアの上に。 そして、またも ストー――ン と、落下して消えました。 一体何だろう?見間違いか? 考えてもよく分かりません。 考えるうち……いつしか寝てました……いや、疲れてたんです……。 早朝、電話が鳴り響き目が覚めました。 珍しく飛び起きて受話器に手を伸ばしながら、 何故か私は 「△▲さんのおばあちゃんが倒れた」 と口走っておりました。 ……果たして、電話の内容はその通りでした。 その日の夕方、その方は亡くなりました。 ここでようやく気付いたのです。 あれは……ヒトダマの一種だったのではないか?って。  後日談があります。
/407ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1486人が本棚に入れています
本棚に追加