動きだす歯車

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  「あの…もしかしてもしかすると……この段ボールが…椅子なんては言いませんよね?」 「それ以外に、どこに椅子があるのか簡潔に1字以内で答えなさい!!」 母さんは即答した。 えっ!?即答かよ!!しかもだな、1字以内で答えろって…無理があるだろ無理が!! 俺はしょうがなく段ボールに座ると、案の定段ボールが潰れてしまった。 「母さん…その椅子が壊れてしまったんですが…どうすれば?」 「直すか、空気椅子」 いやいや、そろそろ普通の椅子をくださいよ!! 「お兄ちゃん、魅柑の椅子使ってもいいよ?」 「だって魅柑が…」 「大丈夫!」 魅柑はそう言って、席を立ち上がり俺を半ば無理やり座らせた。 「魅柑はどこに座るの?」 「ここだよ?」 そう言って魅柑は、俺の膝の上にチョコンと座った。 可愛すぎんだろうがぁぁぁぁ!!    
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