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気が付けば、2人の子どもは、俺よりも大きくなっていた。
圭斗は、高校を卒業し、美容師に…。
優斗は、来年、大学を受験する…。
女一人で俺を育て、また、孫を育てた母は、去年、突然亡くなった…。
また、俺の胸の中に小さな穴が空いた。
俺も小さな頃から、夜は、母が居ない。
その寂しさから、逃れるように、女を抱く事を覚えた。肌の温もりが欲しかった!!
ただ、一人…側に居てくれるだけで安心出来た彩も…。結局は、泣かした。
美麗には、どんなワガママも聞いてきた。心底愛してやれなかった罪悪感…。
これで良かったのかな?
俺は、このまま、年を重ねるのかな?
ふと、寂しくなるときに、思い出す。
「家族を大事にしてね」
彩の言葉…。
俺なりに、大事にして来たよ。
いつか、笑ってそう話せたらいいな。
彩…今、幸せなのか?
彩が幸せだったら、いいな。。。
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