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ある日。 美麗「凌、私のこと愛してた?」と聞く。 俺「俺なりに、大事にしてきたつもりだけど。」 美麗「凌は、一度だって、私に対して怒らないわね。今まで、ずっと、何をしても…だから、寂しかった。私は、あなたを愛してたよ。不安で、我が儘いったし、心配したり、焼きもちもやいた。でも、あなたの中には入り込めなかった。 ねぇ、私の最後の我が儘聞いてくれる?」 俺「何?」 美麗「離婚してください。」 何年も前から、美麗に男がいるのは、わかっていた。 でも、まさか、離婚を考えているとはな…。 俺は、結局、誰も幸せには出来なかったなぁ…。 凌「…」 美麗「やっぱり、引き留めてもくれないね?」 凌「美麗には、感謝してるよ。今の彼に、大事にしてもらえよな。拓己のことを愛してるんだろう?」 美麗「貴方…知ってたんだ。私は、本当に凌を愛してたわ。でも、貴方は、違ってたよね。」 凌「俺を愛してくれてありがとう。幸せになれよ。俺は、俺なりに美麗を愛してたよ。」美麗を抱きしめた。 美麗「あなたに愛してた。と言われて、安心した。」と、笑いながらも、美麗の涙を初めて見た。
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