果ての世界、星の鼓動

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 いつかと同じ土砂降りの雨の中。少年は宇宙色の瞳をゆっくりと開けた。  彼の目に写ったのは、それまでとは違う、緑のない荒廃した大地。かつての戦争で滅んだ、この星の大地だ。  少年は顔を天に向けて目を閉じた。何かを成し遂げ、疲れ切った時の様な表情のまま、一度肩で深呼吸をする。  確かに、彼はとある戦いを終えた。自らの運命を変える程の戦いを終わらせた。  だが、真の始まりはこれからなのだ。今は、束の間の休息で身を癒しているに過ぎない。  ……行こう。少年の決意が固まるのにそう時間は掛からなかった。  此処でこのまま休んでいれば、自分が傷付くことはない。誰かを傷付けることもない。  しかし、それでも彼は進む。本当の終わりを迎える為に。  
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