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「記憶が、ない……」
「そうだ!」
「私も!」
「俺も!」
「僕も!」
次々と、老若男女、多くの人々から共感の声が挙がった。
「どうして此処にいる!?」
「ワシは確か殺されたハズだ!」
「私は崖から飛び降りたのに!」
やはり、少年が予想していた様に皆死んだ様だった。
各々が疑問を声に出して答を必死に求めるが、それを知っている者は此処にはいない。
少なくとも、自分たちの中で頼れるような者はいない。
客観的に考えれば分かることだが、理性を少し失っただけで、人々は大声を止めようとは出来なくなっている。
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