崩壊

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    毎夜泣き叫ぶ 若き母     相手は父だ。       床に崩れ落ちては 立ち上がりの反復動作が目の前に映る     何かしなきゃ!!         小さな自分に 出来るのはティッシュを運び アイスノンをタオルにくるみ 渡してあげる事ぐらい      触発しなぃよぅに 父の死角を通り移動… そして母へ。 それが日課になり始めた頃…     部屋の物は整理され 段ボールが リビングを占領してぃた。   机の上には紙一枚 そして二つの指輪       父に 手をひかれ 扉を出た “東京”ってトコに行くんだって。      
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