崩壊

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それから ずーっとホテル暮らし 孤独から免れる事が 出来るのは ベッドメーキングに おばさんが来た時と 京都の実家に帰った時くらい     東京・名古屋・京都を 大体月に一度ぐらいのペースで移動     父は大抵居なぃ。 ボクにご飯を食べさせに 帰ってくる程度 ご飯も インスタント+おにぎり そして気付けば また居ない…。   真っ白な部屋の壁紙に 楽しかった想い出も 優しかった母の笑みも 吸い込まれていきそうだった。   時より揺れる 手の届かぬカーテンが 心を揺らして 何故か無性にボクを 悲しくさせた。   4歳のボクの記憶。    
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