腐った海へと航海する揺りかご

【吠える兎に眠る鷹】

見渡す限り海が支配する視界。
空の爽やかな青さと謎満ちた深き碧が交ざり合いなんとも見ていて飽きない光景だとゾロは思った。
昔見渡す限りの青さに怖さを感じていたと誰かから聞いた事があったが何故怖いのかこの男には理解できないだろう。
心地よく奏でられる波の子守唄に耳を傾けいつもどおりに意識を手放し深い眠りへと落ちていく。