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「大方、大波の被害を受けたのにも関わらず寝ていたのであろう?」
ミホークに言われやっとゾロは自分が何故濡れていたのかを理解した。
それならば目の痛みも理解できる。
海水に濡れた肌で目元を擦れば凍みる訳だ。
「げ……。」
更に一度気にするとベタつく肌が気持ち悪くてしかたがない。
折角恋人が会いに来てくれたのだが今は風呂に入りたくて仕方がなかった。
無論、ミホークもそんなゾロの思考などお見通しである。
顎髭を指先で撫でるとミホークは口端をニヤリと持ち上げゾロを所謂お姫様抱っこで持ち上げた。
「なっおっおいっ?!」
ベタついた体に触れられたくないゾロは不機嫌な表情を浮かべるも恋人から離れたくはなく抵抗は見せなかった。
「ベタつくなら風呂に入れば良い話だろう?」
勿論一緒にな
楽しそうに笑う大剣豪にゾロは眩暈さえ感じた。
きっと明日も昼寝確定。
手加減などしてくれる筈がない。
いや、手加減したとか言うだろうが俺が明日滅茶苦茶腰が痛かったりまだ快楽の余韻があって敏感になっていたりする苦労をするだ。
そう思いながらも好きだからこそ一緒ににいたくゾロはミホークから離れる事はなくおとなしく浴室に向かった。
END
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