プロローグ

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  それは、言葉では言い表せない程の代物だった。 例え俺が世界を騒がせるベストセラー作家でも、これのことを的確に、かつ分かり易く皆さんにお伝えすることは不可能だったに違いない。 あえて例えるとするなら、そう。 ・・・それはまるで、ゴリラとブルドックとイノシシをミキサーにかけ、取り出したものを強火にかけてグツグツと煮出したかのような・・・。 見ている写真が、フルフルと震える。 否、これは単に、写真を持つ俺の手が震えているに過ぎない・・・。 「どうじゃあああああああ!!!! 一馬ぁあああああああッ!! んもっ、絶世の美女じゃろぉおおおおおッ!!? 」 「いやだぁあああああああ!!!! こんな女と結婚するくらいなら死んだ方がマシだあああああぁあッ!!!!」 佐伯一馬(サエキカズマ)、18歳。 現在、人生の岐路に立たされている・・・。    
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