はじまりは去年…

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「えー、この度私達の学校の野球部が一回戦を無事突破し、二回戦に駒を進めることが出来ました。つきまして、二回戦からは全校生徒で応援に行きたいと思います。」 などと、ふざけたことを言い出した。 授業なくなるのは良いことだが、誰が好き好んで真夏の太陽に照らされないといけないの? と、心の中で悪態をつきながら、横の席の友達 羽塚 愛美(はづか あみ)に 「暑いよねー。」 なんて、まるで行く気ゼロを強調して言うと 「でも、今年の野球部のピッチャーの子かなりカッコイイらしよ。」 また始まった。 愛美はとってもいい友達だが、かなりの面食いでもあるのだ。 あっちでイケメンの話を聞くと飛んで行き、そっちでイケメンの話を聞くと飛んで行く。 それにめるるは、何回巻き添えをくらったか分からないほど…。
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