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階段を上るとそこにはふてぶてと太った王が椅子に座っている。
蓄えに蓄えた髭を左右に引っ張りながら穏やかな笑みを零した。
「これはこれは、アヴィラ殿」
「初にお目にかかります、ナバール王」
片膝をつき頭を垂れる。ナバール王をそれをよいよいと手を振った。
「ふむ、話はそなたの父から聞いておるよ。…災厄の謎を解き明かすために下界へ降りたそうだな?」
「その通りでございます…。私は父の命を受けこちらへ参りました」
「ふぉっふぉっ、そうかそうか…」
一人納得したナバール王。アヴィラは少々疑惑を抱く。
何故この街は荒んでいないのか。
災厄が起これば民は恐れ涙し猛り狂う。
一体何故…?
ふと 身体に走る 殺気
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