Gun

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    『ほら見てレオン、パパのピストル』     朝早く目を覚ました僕は、レオンを不器用に抱き抱えリビングへ向かった。     リビングの引き出しの中にある、パパのピストルを取り出し、まだ1歳の弟レオンにピストルを見せた。     銀色に光るピストルが、ひやりと冷たくやけに重い。 ダァダァと意味不明な言葉を発するレオンも、目を輝かせているように思えた。 現にピストルに触れようと、手を伸ばしてきている。     『ダメだよ!! これは大人にならなきゃ触れないんだ!!』     そう言って僕はピストルを掲げた。     まだ上手く歩けないレオンをいい事に、僕はレオンから少し離れピストルを眺めた。     パパとママはまだ眠っている。 早朝だからピストルに触れる事ができた。    
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