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その日から、時間があると携帯小説のサイトにリンク・・という日々になる。
「お疲れさま~!」
職場の休憩室に瞳が入ってきた。
『お疲れ様ですした!』
携帯を片手に挨拶をする涼。
「あれ?茅ヶ崎さんが珍しく携帯でメールピコピコ?(笑)さては彼氏できた?」
『(笑)違いますよ』
ニヤニヤしながら携帯を覗いてくる。
「携帯小説?!へぇ~茅ヶ崎さんやってるんだぁ。」
従業員とは、ほとんど交流が無い涼だけに、意外な一面を隠せない瞳。
『恥ずかしいので見ないでください・・しかも始めたばかりなので・・』
照れながら話す涼を優しい笑顔で瞳が見ていた。
「アタシも昔ちょっと書いてたんだよ?!」
瞳の言葉にビックリする涼・・
『瞳さんが?・・』
「そ♪昔小説家希望だったの。才能無いから辞めちゃったけど(笑)」
あっけらかんと言う瞳。
『やっぱ・・才能無いと無理でしょうか・・』
「才能あるか無いかは読んだ人が決めるのよ!?始めたばかりなら諦めないでまず一作書き上げること!」
『瞳さん・・』
「そのうちアタシにも読ませてね♪じゃ頑張って!お先~」
そう言って瞳は帰って行った。
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