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今、涼は颯太の部屋に居る・・
何故か、手を強く握ってきた颯太の手を離す事ができなかった・・
「怖くないの?」
ベッドに座り、寂しそうな顔で涼を見上げた颯太・・
『なんで?』
「大麻なんかやってた奴信用できんの?」
『できる。』
真っ直ぐ涼は颯太を見た。
「涼・・こっち来て」
引き寄せられる様に颯太のもとへ・・そして優しく包まれ二人ベッドに横になる。
怖くなんかない・・
こんな優しく抱き締めてくれる人だから・・
颯太からは懐かしい匂いがする。
何処かで嗅いだ匂い・・
夢うつつだった二人からは、いつの間にか寝息だけが静かに聞こえてきた・・。
・・・・・・
『・・ん~っ・・』
朝日が窓から差し込んでいた。目を開けると目の前に颯太の顔がある。
『わっ!!!』
すっかり忘れていた涼はびっくりして思わず声を上げた。
「おはよ。」
『おっおはよぉ・・アタシ達あのまま寝ちゃったんだ』
少し乱れた髪を整えながら、涼が起き上がった。
「ふふ(笑)なんかあった方が良かった?」
『(笑)何もなくてヨシ!』
イタズラな笑顔・・
いつもの颯太に戻ってる・・良かった・・
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