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私は毎朝早起きして離乳食を作り瓶につめて、おむつ、ミルクセット持参で美鈴と会社に出勤した
徹夜の時はバケツにお湯を入れて美鈴の体を洗い、ベビーカゴに寝かせた
この子は会社ではあまり泣かなくて助かった
料理教室なんて通える余裕もなくなり、即効帰宅
美鈴が眠りにつくと私も爆睡だ
そんな日が一ヶ月続き、もう11月がやってきた
相変わらずお姉ちゃんからは連絡は来なかった
『望さん、おむつタイムですよぉ』とすずめがやってきた。いつの間にか、すずめはおむつ係をしてくれてた
私より遥かに手際がいい
翔平はミルクを飲ますのが上手い
『人妻とつきあってたからさ』らしい…
そしてなにより美鈴が気に入っているのは誠であった
どんなにぐずっても、泣いてても、誠が触るだけで機嫌がよくなる…
これには私としてはショックである
『子供はちゃんと人見分けるんだよ。とくに赤ちゃんはな』
くくく…悔しい
残酷な言葉にいたいけな三十路の乙女は枕を濡らすのである…ぺんぺん
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