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徹夜が早く終わった
私は美鈴がやけにぐずるのが気になっていた
誠が様子を見にやって来た
『おい、美鈴熱あるんじゃねーか?』
私は慌てておでこに手をあてた
すごく熱かった
『ホントだ!薄着すぎたのかな』私は病院とあたふたしていた
『しっかりしろ!母ちゃんがわりだろが。俺車で来てるから美鈴と一緒に乗れ!』
私は誠の車に乗り込み病院に走ってもらった
深夜3時、開いてる病院はない
でも誠は病院の入り口を壊す勢いでお医者をたたき起こした
『風邪だね。早く気付いてよかった。このくらいの子は肺炎になりやすいから。頼もしいお父さんでよかった。お大事に』
私は車の中で美鈴を抱きしめてずっと泣いていた
『徹夜に付き合わせるなんてひどい事した。やっぱりお父さん達説得して、預かってもらったほうがいいのかな…お姉ちゃん大阪に探しに行くのが先なのかな…』
『泣くなよ…子供に熱はつきもんだ。お前も疲れてるんだよ。このまま家まで送ってやるから、ゆっくり休めよ』
誠にこんなこと言われたの初めてだった。私はマンションまで送ってもらうと誠にお礼を言った
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