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あんな事言われて私達は意識せずにはいられなかった
誠の顔をみるたび、大きな手で触れられるたびドキドキした
3日すると喋れるようになった
ご飯もなんとか食べれる
でも飲み込む時はかなり痛い
誠に教えてもらった緑茶は飲むと痛みがマシになる。カテキン作用らしい
『だいぶ喋れるようになったな』
『うん。毎日退屈。あと少しの辛抱だね』
『なあ望』
『なに?』
『俺マンション見つけたから引っ越すよ』
やっぱり誠はただの同居人…そうだよね
『よかったじゃん。いいところみつかったんだね』
『今度は3LDKで広くて快適だ』
『みんなでパーティーできるね。私も呼んでね』
『違うんだって』
『なにが』
『そこで一緒に暮らさないかっていってんの!プロポーズしてんだよ』
『誠…よく考えなさいよ?私だよ?私なんかと結婚するつもり?』
『病院なんかでプロポーズして悪いけどよ、そのつもりでマンション契約してきた。落ち着いたら引越ししてこい』
『本気にするよ?いいの?』
『俺超真面目だから!』
『うん…』
この時の私の顔、乙女の顔だったんだろな…
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