プロローグ

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    遺体も納められていないその墓は現実味を全くもたない。   悪夢だ。     「…ねぇ。」   深く考えこんでいたクリスを現実に引き戻したのは仮の相棒であるシェバだった。     ジルより10㎝程低い身長に細い体。   はっきり言えば相棒は必要ない。   自分以外の人を危険にさらしてまで自分の命を守りたくないのだから…。     それからシェバは、「女だからってなめないでよね」とクリスに釘をさした。  
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