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カチッカチッカチッ…
張り詰める空気の中を時計だけが音を鳴らし
梨花と羽入の殺気が渦を巻いている
双方とも自分に来たカードを確認、そして他のメンバーの手札を見る
(圭一の持っている特徴的な汚れの付いたのはジョーカー)
(魅音が今並び替えたのがスペードの2なのです)
いつも通りのババ抜きでは無く大富豪を選んだのは梨花だった
しかしこんな時に限って巡ってこないジョーカーは梨花をあざ笑うかのように圭一の手に収まった
(なんで今日に限って圭一の所にいくの!!?)
(ふふふ、、、僕には革命カードがあるのです、負ける気なんかしないのです)
「おじさんからね~♪3ー!」
ハートの3羽入はそれを見て少し笑った
「次は私の番ですわねー♪皆さん私の手のひらで踊って下さいましー!」
次に置かれたのはハートの6、始まって早々の縛り
「あまい沙都子!!」
圭一の手札からハートの10が勢い良く置かれた
それを見て梨花も羽入も眉をひそめる
魅音はうっすら笑いながら他メンバーのカードを次々に記憶していく
「レナはパス~…」
しょんぼり肩を落とす
梨花もパス宣言をしようとすると魅音が言った
「梨花ちゃんと羽入はパスだね~おじさんのターン」
(くっ、、、!魅音!いつカードを!!)
(あぅあぅあぅ💦!一大事なのです💦!きっと革命カードも見破られたのですー💦!)
それから2人は上位を掠めることもなく
一位争いではなく最下位争いを熱く繰り広げた
最下位は1つ命令を聞くだけでなく、お弁当無しルールが存在する
お互い何としても負けられない戦いだった
「シュ~の怒りを受けるのです~!!」
「運命を打ち砕いた私にそんなの通用しないわ!!」
視線と視線が空気中で摩擦熱を引き起こしそのまま火花を散らす勢い
まさに2人は龍と虎であった
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