-募る、募る-

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冬は暗くなるのがとても早い。 まだ5時半だというのに、辺りはもう薄暗く、街灯がついていた。 私は冷たい石の階段に座り込み、先程の事を思い出していた。 「……跡部」 不思議と涙は出なかった。 辛くもなかった。 ―――――… 「好き、です」 「あー…」 跡部は困った様子で、頭をかいていた。 私は自分の靴の先を見つめたまま、跡部の顔を見る事ができなかった。 「ごめん。お前の事は好きだけど、恋愛感情は無い」 「 …うん、知ってる」 悔しいから、とびっきり笑顔で言ってやった 「なんだよそれ」 そうすれば、跡部はまた笑ってくれるから  
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