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「あとべ…っ」 頬に伝う熱い涙は、冬の風に吹かれて一瞬で冷たくなった 跡部が貸してくれたマフラーは冷たい涙と裏腹にとても暖かく、ふわりと跡部の匂いがして涙が溢れた 息が詰まる程、好きなのに 涙が出るほど、好きなのに 胸が張り裂けそうな程、好きなのに 貴方には届かない まるで私の心の中のような厚い雲の下、街のイルミネーションは皮肉にもキラキラと輝いていた。 fin.
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