-赤-

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「ばーか、死なねえよ」 そう言って、まるで泣いているような笑みを見せて貴方は逝ってしまった 私は意識が途切れる寸前、じわじわと目の前が真っ赤に染まるのを感じた。 不思議と怖く無かった。 貴方の髪と同じ色だったから じわじわと頭が熱くなって、だんだんと意識が遠退く中、まるで貴方に抱きしめられている感じがしたのです。 「ブン……たぁ…」 優しく抱きしめられた感覚のまま、 私の視界は真っ暗になった. ―――――… 優勝者 3年 仁王雅治 fin.  
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