外交

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まったく、どんな教育を受けてきたのだろうか。 自分たちのことを高貴なる存在と言っておきながら、全く常識がない。 あんな奴らが国を動かす人間だと思うと、怒りを越えて憐れにすら思った。 もちろんそれはエルも思っていたことのようで、周りを威嚇しながら頷く。 「ここにいると、俺たちは最高の国に住んでいると誇りに思う。」 たとえ弱小国であろうと、トップがよければそれだけ豊かになれる。 確かに私たちの上司であるカンナは、年下ではあるが頼れる存在だ。 「だからこそ、側で守りたいのだが……」 そう言って、エルは悔しそうに唇を噛んでいる。 もちろん私だって同じ気持ちなのだが、それより早く視界に腹立たしいものが入ってきてしまった。 「あれは……!?」 驚き以上に、激しい怒りが沸き上がる。 するとその瞬間、私は瞬時にポケットの中に入っていたある物を投げつけていた。 .
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