プロローグ

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秋山が椅子に座りぼーっとしていると後ろから若い刑事が話しかけてきた 「秋山さん、この書類は…」 「ああ、後でやっておくからそこに置いといてくれ」 「分かりました」 若い刑事は秋山の机の上に書類を置き、去っていった あの件から秋山はずっとこんな感じだった。仕事は普通にこなすが、今は昔のような仕事に対する気合いがなかった あの全焼した校舎からは沢村のものと思われる遺体しか発見されなかった つまり進藤はまだ生きている 秋山はこの5年間ずっと進藤の行方を探していたが、どんなに探しても手掛かりすらつかめなかった
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