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｢山下探偵ですか？｣
｢そうですけど。依頼ですか？｣
｢………｣
｢とりあえず中に入って下さい｣
そう言って山下は女性を事務所の中の椅子に座らせた
｢どうしたんですか？｣
｢もう頼りになるのはあなたしかいないんです！｣
｢俺しか？｣
｢はい。２日前に知らない人から電話がきたんです｣
｢電話？｣
｢その人にこれから私の周りで殺人事件が起きると言われました｣
｢殺人事件？｣
｢はい。その人から言われたんです。私立探偵をしている山下という人物を訪ねろと｣
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