はじまりの前

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小学3年になった始業式、 「3年1組の担任は、羽村先生です。」 パチパチパチパチ 「どんな先生かな?」 「優しい先生だといいな~」 そんな会話を友達としていたのを覚えている。 私は浮かれていた。 引っ込み思案の私に唯一できた友人、手越さんとクラスが同じになったからだ。 それから、ほんの少しの間、私は幸せな……普通の学校生活を送っていた。 ある日、突然始まった。 暗くて怖い日々、絶望。 唯一、毎日、願っていた。 『明日、先生が死んでますように。』
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