明日、先生が死んでますように

教室に潜む

それまで私は、

学校は、

友達と遊ぶところ、授業が終われば、みんなと遊べる。

明日、学校行ったら何話そう。

それしかなかった。

私の中に、先生という登場人物は居なかった。

けど、あの日から、
教室のどこに居ても、
先生を感じるようになった。

後ろを向いていても先生が見ているような気がした。

気のせいと思いたかった。

…友達と大きな声で笑いながら、勇気を出して、先生のいる方へ体を向けた。

教室の一番前で、先生は私を見ていた…気のせいじゃなかった…

ただ、見られているだけなのに、
先生の目は、とても恐ろしくて、
全身の毛が逆立っていった。

その日から、私は教室で大きな声で話さなくなった。