ペテン教師の罪と罰

高校の頃の話です。
体育の授業が『体操』になると、体育教師が
『マット２枚分を逆立ちで歩いたら無条件で成績５をやる。ま、無理だがなグハハ』と言った。

…くっ。舐めやがって。

それから僕達６人は毎日逆立ちの練習開始。
自宅
休日
放課後
廊下
駅前
ひたすら特訓。

ぼくらは逆立ち集団と化したのです。

一ヶ月後、
…さあ逆立ちのテストが始まりました。

次々とマット２枚分を逆立ちで歩く僕達。

あいつ…笑いながら逆立ちしてやがる。
不気味すぎます。

…おっと。
ついに先生の顔色が変わりましたね。

そうです。
人間はね…やろうと思えば何でも出来るんです。
若者を舐め腐った罰だ。
さぁ！成績５をよこせ！

逆立ちごときに人生かけました。ははは。

しかし、成績表を開くと何故か３。

…これはお仕置きだな。
うん。
全員一致でヤンス。

颯爽と僕達はそのペテン教師の靴箱に向かう。

見張り役を置き、
みんなで上履きに唾液を投下！投下！投下！

…なんかもう…たぷんたぷんで表現しきれません。
これは神の領域かも知れない。

『…ペテン入りました』
見張り役からの連絡。

さあ観察です。

おっと。
靴を取ろうとして異常に気付き行動が停止です。

ペテン教師『誰だ💢誰だ💢誰だ💢』
…こえ～。
悪魔のような教師だ。

ペテン教師『くそったれが💢』

…唾液の１ランク上の【タン】が靴内に絡み付き外に出ない事に腹を立てています。

まさかその汚物のような靴を履くのかと思いきや、投げ捨てました。

けっ。
最後までつまらん男だな。

そして…真冬に裸足で帰るペテン教師。

嘘はいけません。