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アルトリア、エクスカリバーはその光景に心を痛め、もうこのような悲しみをマスターに与えないようにすると心とマスターの親である二人の魂に誓うのだった。
その光景は、救出されるまで続いていた。
事故が起こり少しの時間がたったころ、高町桃子は、喫茶翠屋で働いていた。
その時点いていたテレビで、事故の現場が映し出される。
《臨時ニュースです。今入りました情報によりますと、○○高速道路上で横転事故が発生し、それに伴い走っていた車の数台が巻き込まれた模様です》
そのニュースを聞き、そういえば楓たちの行き先もこの道を通るはずだと気がつき、嫌な予感が襲う。
この嫌な予感が外れることを祈りながらニュースを聞く。
《えー新たな情報が入ってきました。死傷者は数十人に及ぶと思われ、救助は難航しています。今解っているだけで、…………清水一成さん、清水楓さん………》
願いは虚しく、嫌な予感が当たってしまうのだった。
手に持っていた洗っている途中の皿を落とし、崩れ落ちる。
店内に皿が割れる音が響き、ニュースは話続けている。
《……八神隼人さん、八神早苗さん。以上の方々の死亡が確認されています。新たな情報が入り次第お送りします。次のニュースです……》
呆然としていると電話が鳴る。
ハッとして、電話に動揺がでないように出る。
《こちら、海鳴市救急病院ですが。清水一樹という少年のことを知っていますか?携帯に登録してある電話番号にかけたのですが》
「はい、知ってます。彼は、彼等は無事なんですか!?」
《今こちらの病院に搬送しているので来てください、それらについては着いてからお話しします》
「直ぐに向かいます」
電話を切り、焦るのを抑えなのはを連れて病院にむかう。
ただ自分の親友と親友の子供の無事を祈りながら……
しかし、その願いは叶うことはない。
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