~空~ソラ

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その差し出された手を取り、そのまま抱き付いた。 『隼人っ?!ちょっ…待て【待たない!!】』 勢いよく言い切る俺。 やっと叶ったんだ… やっと… 抱きしめたまま竜に告げた。 『もう離さない。 絶対に。 何があっても俺が守り抜くから。 だから竜… 俺の傍にいて下さい』 軽いプロポーズを言ってしまった気がする。 身体を離し、竜をみると… 顔が真っ赤だった。 初めて見た。 竜がこんなに照れてる所。 なんか嬉しかった。 竜も同じ気持ちでいてくれていた事が。 だからもう一度、 今度ははっきりと言った。 『俺は竜が好きです。 付き合って下さい』 『はぃ…… 』 そうして俺は竜にキスをした。 触れるだけの軽いキス。 ただそれは俺にとって最高に幸せな一時だった。
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