596人が本棚に入れています
本棚に追加
そういうと渉君は私に背を向けて歩み出した
私はその背中を見て先ほどのことが頭をよぎり、俯いた
すると
「橘!」
渉君が私を呼んだので頭を上げた
「俺は、まだ諦め切れてないし、気まずくなるのは嫌だから、これからもいつもと変わらないように接してくれよ」
渉君は笑顔でそう言うとまた歩きだして行った
私はその言葉で静かに涙を流した。
まったく。
優しすぎるよ。
ありがとう。渉君。
私なんかを好きになってくれて
その日から、私たち4人の関係は少しずつ変わっていった
順調にまわっていた歯車が、少しずつのズレが生じていった
最初のコメントを投稿しよう!