4人で・・・

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そう決意して私はうつむいていた顔をあげて、彩花のほうをしっかりとみて言葉を口にした 「あのね、彩花。私・・・」 だけど、言葉の途中で気づいてしまった 少し悲しみを含んだような彩花の顔と震える身体 やっぱり、口ではああ言っても心では言ってほしくないと思ってるんだ やっぱりそうだよね 私が気持ちを伝えるってことは、彩花の笑顔を曇らせるってことなんだよね それに、お互いを認め合う関係になったとしても、やっぱり溝はできると思う そんなのは嫌だし、何より私よりも長く辛い片想いをしてきているのに、途中からきた私が入ってきたら駄目だよね だから私は言うべき言葉を変えた 「彩花・・・大丈夫だよ。安心して?私と涼君は友達だから。私はそれ以上に、涼君を見たことはないし、これからも見るなんてことはないと思うから」 私は無理してつくった笑顔で言った 私が言った言葉は逃げの言葉 彩花は勇気をだしたのに、私は逃げてしまった・・・
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