596人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうでしょ？だから、それはヒナちゃんのエゴにすぎないの」
「でも、じゃあどうすればいいの？」
「ヒナちゃんはどうしたいの？」
「私は・・・」
「涼君と彩花ちゃんが付き合うのをみてる？」
そんなの
「嫌」
「人間っていうのは欲張りだからね。どうしても、好きな人の１番になりたいって思っちゃうの。それは彩花ちゃんも同じよ。ずっと一緒にいたからこそ本当の１番になりたいんだと思うな。ヒナちゃんは涼君の１番になりたくないの？」
「・・・・・たい」
「ん？」
「・・・なりたいよ」
私だって涼君のこと好きなんだから
「だったら、やることは一つでしょ？」
うん
「彩花にちゃんと、自分の気持ちを話す。」
「うん。そうしなさい。そしてできれば、涼君の彼女になっちゃいなさい」
「・・・うん。ありがとう。お母さん」
最初のコメントを投稿しよう！