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「ちょっと夜風に当たりにな」
「そっか。隣いいかな?」
「あ、ああ」
ヒナは俺の隣に座った
ヒナもどうやら風呂上がりの様で、髪の毛が少し湿っているようだった
長い髪の毛が風で靡いて、とても綺麗に見えた
そしてそこから柑橘系のいい匂いが流れてきた
シャンプーの匂いなのか、ヒナ自身の匂いなのか妙に落ち着く
匂いだった
「どうしたの?」
「い、いや。別に何も…」
慌てて顔の前で手を振る
「クスッ!変なの」
彩花と言いヒナと言い、人を妙にドキドキさせるのが上手い
俺だって男なんだから少しは警戒をしてほしいものだ
嫌、別に何かをする気などないが…
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