地獄の合宿はドッキドキ?

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「あのさ、もっと頼ってくれてもいいんだぜ?何でも一人でやろうとしないで、周りを頼ってもいいと思うんだ」 俺はベッドの横にあった椅子に座りながら話す 「……うん。でも、せめて自分の仕事ぐらいは自分でしたいの 」 「でも、その疲労で倒れてんじゃ本末転倒だろ?何でそこまでして……」 「だって、私だってバスケ部の一員だもん。皆頑張ってるのに、私だけ頼って楽してちゃダメじゃん」 「でもよ!」 「それにね、男バスのマネージャーをやってることは今の私にとってはすごく幸せなことで、今の私の生き甲斐なんだよ?」 「え?」 「私ね、中学の時にバスケはもうできないって言われてすごく悲しかったの あの頃は涼君と一緒にバスケやることが本当に楽しくて、嬉しかった。涼君とバスケやってる時はこのまま時間が止まっちゃえばいいのにっていつも思ってた」 「……」 「それなのに私はその幸せな時間を過ごせなくなって、本当にすごく悲しくて辛かった…… でもね、涼君がその辛さから私を救ってくれたんだよ?」 「……!」
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