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「昨日も涼君は私に優しい言葉をかけてくれた。だから昨日私は言葉に出しちゃったよね?
"自惚れちゃダメかな?って"」
「あ、えっと…」
「あれね、私の願望なの」
「願、望?」
「うん。自惚れたいっていう願望。涼君は優しいから私に限って優しい言葉をかけてくれたんじゃないってことは分かってるんだよ?
でもね、私は涼君が優しい言葉をかけてくれるのは"私"だからじゃないかな?って思いたかった。そういうふうに自惚れたかった」
ドクン、ドクン
(何だこれ?心臓の音がやけにうるさい。頭の中が真っ白になってヒナの言いたい事が頭の中で整理できない)
「ねぇ涼君。何で私がそう思いたいか分かるかな?」
「……っ」
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