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彩花は俺の片手を手にとって、あろうことかそのまま自分の胸に押し当てた
ムニッ
「バッ!何やって!?」
即座に手をどかそうとするが、両手で俺の手を抑えてソレを許さない
「彩花、止めろって!」
「ごめんね。私の胸、控え目で……」
「いや、そうじゃなくて!」
「でも、これから大きくしてみせるから…化粧とかも勉強して綺麗になるから、涼が望む女の子になるから」
ドックン
「私、涼になら…」
「え?」
「涼になら、されても…」
「何言って!?」
「だって私、涼の事好きだから…涼に、私だけを特別で見て欲しいから…私だって、涼の彼女になりたいよ」
俯きながら、涙をためながら彩花は呟いた
自分が、涼の特別でいたいと…
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