好き…たった一言

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そういえば、彩花は何かと俺と一緒に居たがってたっけ 昔の彩花は人見知りが激しくて、地区の子供会とか、人が大勢いる所では常に俺にひっついていた気がする そして色々世話になったな… 特にお袋と親父が死んだ時なんか必死で俺を慰めてくれて… お袋が死んだのは小学校低学年の時、小学校に入ってすぐだったっけ 『りょうくん、げんきだして?りょうくんのおかあさんはもういないけど、あやかがいるじゃん!りょうくんがさびしくないようにずっといっしょにいるから!』 親父の時も… 『涼、泣きたい時は泣いてもいいんだよ?私が支えてあげるから』 彩花はいつも優しくて… 『涼、一緒に帰ろう?』 完璧で… 『ご飯作ってみたんだけど、どうかな?』 いつも温かい気持ちにしてくれて 『明日試合だね!応援行くから頑張ってね!』 傍に居て欲しい時に、傍に居てくれた…
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