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「じゃあ、もう一度言わせて?昨日は、寝たままって言う失礼な体制で言っちゃったから」
「ヒナ…」
「今日も感じた事だけど、私、涼君といる時間がすごく楽しくて、幸せな気持ちになるの
私は、涼君のことが好きです。私と付き合って下さい」
ヒナは真っ直ぐに俺の顔を見て昨日と同じ言葉を言った
その言葉が、すごく嬉しくて、悲しかった
俺は一息吸って……
「ごめん。俺、好きな人がいるから…」
「っ…」
ヒナの表情が一瞬、歪んだ
「だから、ヒナの気持ちはすごく嬉しいけど、付き合えない」
「……」
ヒナは、どこか諦めたような表情で、再び目を瞑った
そしてそのまま聞いてきた
「そっか…ねぇそれって私の知ってる人?」
「多分、ヒナが思い浮かべた人だと思うよ」
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