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「ならよかった。丁度出来上がった処なの。一緒に食べよ?」
テーブルの上には夕食が並んでいた
「ああ。ありがとう。でも、その前に…」
エプロンを脱ぎ終わった彩花の手を握った
「え?」
「お前に、話がある」
「っ!待って!まだ聞きたくないの…」
彩花はこちらを振り返らすに言う
「ダメ。今じゃないと…」
「…っ。嫌な話なら、まだ聞きたくない。だって、昨日の事でしょ?そんなに早く答えが出る返事なら嫌な知らせに決まってるもん。だからせめて、今日だけでも楽しく過ごしたい」
「ごめん。それは無理」
「っ!」
彩花の肩が震える
そして瞳に涙が溜まるのが分かった
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