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触れて…。
……触れて。
指先から伝わる温もり。
指先同士が触れ合い絡み合う。
「…ねぇ…。
どうして、
わかってもらえないのかな…」
君は呟く。
「…ごめん…」
何に対してのごめん何なんだろう。
君も俺も同性だから?
付き合わなければ良かったって…。
…愛してる。
愛してる…。
唇が触れる。
君が俺のそれをそっと舐めた。
「…愛して…?」
君を抱き寄せながら、深いキスを交わす。
舌が絡み唾液が絡み、君の首筋にどちらともつかない唾液が溢れ落ちる。
ピチャ、クチュリと水音が耳を犯す。
好き…
…好きだよ…。
頬を紅く染めながら喘ぐ君。
愛しい。
言葉がなくても。
俺達は、愛し合ってる。
他人に何が分かる?
愛しい。
そのことに嘘偽りもなく。
只、男同士だということ…。
貴方は、この愛を否定しますか?
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