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   紺色の空、薄暗くほのかに明るい雲、隙間から差し込む光が同居する広大な頭上にため息をつく。  明日、学校があるのだと考えただけで気怠くてどうしようもないのだ。  バイト帰りの道で、何度目かなんて忘れた位吐いたため息をもう一度。  家の前まで差し掛かり一気に青ざめた。  誰も居るはずの無い灯りが、曇りガラスから光っている。 「まさか……」  妙な胸騒ぎを感じ、恐る恐るドアノブに手をかける僕。どうか、自分の消し忘れであって欲しい。  そう願いながら、ゆっくりと掴んだ手に力を加えてゆく。 「……開かない」  ホッと安堵をし、鞄に入れておいた鍵を取り出しドアを解放すると違和感が漲ってきた。 「誰か……いるのか?」  
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