†答えを見つけて†

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入ることの無かったアダルトコーナーに立ち入ると、目立つ新作のコーナーにアイツがいる。 「美月…。」  家に戻ったが、美月の姿が無い。用事、と言っていた。秋人は、借りてきたDVDをソファーに投げ捨てた。音を立てて、何枚ものアリスが散らばる。店員が呆れた顔でながめるのも気にせず、ただ、誰にも見せなくないという想いで何十枚も借りてきた。これは、嫉妬だ。アイツは、美月は今も誰かの腕の中にいるのだろうか。 「クソッ!」 ドンッと思い切り叩いたデスクから、ふと一枚の紙がヒラリと下に落ちた。 「秋人へ?」 美月、からなのか? 『秋人へ  秋人、今までありがとう。迷惑になる前に、出ていくね。秋人は、私みたいな人間と一緒に居ちゃ駄目だって分かってたのに、甘えちゃって離れられなかった。私は、汚れてる。だから、綺麗な秋人が眩しくて、見てるだけで嬉しかった。同じ場所に居られるだけで、満足だった。でも、これ以上一緒だと、ワガママ言っちゃいそうだから。秋人、大好き。好きだよ、とっても!秋人だけが、私を美月って呼んでくれる。見てくれる。触れて、くれる。だから、嫌われる前に消えるね。さよなら      美月より』
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