~第③章~

2/3
前へ
/16ページ
次へ
… …… 庵が口を開いた。 庵「半蔵…久しぶりだな。」 半蔵「あぁ。まさかこのような所でお前に会えるとは夢にも思ってなかったぞ…。」 庵「あれからもぉ18年か…織田と戦っていると言う事はまだあの夢を忘れてはいないと言う事か…」 半蔵「あぁ。お前と約束した人々が笑って暮らせる世界を造る為には織田はなんとしても滅ぼさなければならぬ!」 … …… 半蔵の顔が変わり庵の胸倉を引き寄せた。 半蔵「庵…なぜあの時何も語らず姿を消した!!」 半蔵は庵に問いただした。 庵「すまなかった…。」 庵が語り始めたその時だった! パンッ…パンパンッ 渇いた鉄砲音が鳴り響く。 庵「危ない!」 ドンッ 庵は半蔵と玲汰を突き飛ばした! 庵「う、うぐっ…ぬぅ。」 その時半蔵と玲汰が鉄砲が放たれた方向へ飛び出した。 半蔵「小僧!お前は東の奴を頼む…。」 玲汰「はい!」 とその時、半蔵の顔を見た玲汰は驚いた。 玲汰「紅き眼……。」 半蔵の眼が紅き炎の如し光を放っていたのだ。 ガスッ…バキ…ドスッ…… 二人は閃光の如し素早さで鉄砲兵を倒した。 半蔵「クソッ…ここにも居たのか……織田めぇ。」 スタタタタッ… 玲汰と半蔵は傷付き倒れた庵の元に駆け寄った。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加