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~第④章~
-伊賀の里ー
玲汰と半蔵は庵を失った傷も癒えない内に伊賀の里へと訪れた。
玲汰「へぇ~。伊賀の里って忍者だけが訓練してる所だと思っていました…。」
玲汰が不思議に思っても無理がない。
伊賀の里の人々は、農業・商業など他国と変わらぬ生活も営んでいるのである。
(余談ではあるが、忍術とは兵書:孫子の「兵は危道なり、濫りに用う勿れ、知略は正道で王者の道である」という教えから陰陽師や山伏等の技を基礎とし発生したと言われている。)
玲汰「伊賀の里…広いんですね。」
玲汰がポツリと呟いた。
半蔵「玲汰が今見ているのは伊賀の里のほんの一部でしかないぞ!」
そう言うと半蔵は伊賀の里について語り始めた。
半蔵「今玲汰がいるここは伊賀の里の中央部与野 千賀地服部家 我等が統治する場所よ。ここから北東に向けば東湯舟郷 藤林長門率いる藤林氏、南部を向けば大和との国境城山を統治する百地丹波が率いる百地氏がある。
この三家を伊賀上忍三家というのだ。」
玲汰は伊賀の広さと組織力に只々驚いていた…とその時だった。
ササッ…シュタ。
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