~第①章~

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庵の猛攻が収まったのではない。むしろ攻撃は加速していく…。 ササッ…スッ…… 玲汰はすんでの所で全ての猛攻を受け流していた… 玲汰「父上…終わりにしましょう。」 ニコッと微笑む玲汰の顔は釈迦を思わせる笑みだった。 トンッ………ドサッ…。 どれだけ時が経ったのだろう…玲汰は気を失った庵の横にずっと佇んでいた。 庵「玲汰よ…お前の強さは優しき心だったのだな……私が間違っていた…許しておくれ……。」 しばし間が空き庵は静かに語り始めた。 庵「玲汰よ聞いておくれ…お前の父親は私ではないのだ…」 庵は玲汰が赤子の頃預けられた事、来栖家が滅びた事、玲汰が来栖家の跡取りだという事を話した。 庵「玲汰今まで隠していてすまなかった…。」 … …… 玲汰「父上…お顔を上げて下さいませ。僕はこの力を磨き苦しむ人々を助けなければ行けません!父上!!これからも稽古お願い致します。」 玲汰にはもはや庵が本当の親なのだった。 庵「真に優しき子よのぉ……ありがとぉ。」 それから玲汰の更なる鍛練が始まった。
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