11人が本棚に入れています
本棚に追加
庵の猛攻が収まったのではない。むしろ攻撃は加速していく…。
ササッ…スッ……
玲汰はすんでの所で全ての猛攻を受け流していた…
玲汰「父上…終わりにしましょう。」
ニコッと微笑む玲汰の顔は釈迦を思わせる笑みだった。
トンッ………ドサッ…。
どれだけ時が経ったのだろう…玲汰は気を失った庵の横にずっと佇んでいた。
庵「玲汰よ…お前の強さは優しき心だったのだな……私が間違っていた…許しておくれ……。」
しばし間が空き庵は静かに語り始めた。
庵「玲汰よ聞いておくれ…お前の父親は私ではないのだ…」
庵は玲汰が赤子の頃預けられた事、来栖家が滅びた事、玲汰が来栖家の跡取りだという事を話した。
庵「玲汰今まで隠していてすまなかった…。」
…
……
玲汰「父上…お顔を上げて下さいませ。僕はこの力を磨き苦しむ人々を助けなければ行けません!父上!!これからも稽古お願い致します。」
玲汰にはもはや庵が本当の親なのだった。
庵「真に優しき子よのぉ……ありがとぉ。」
それから玲汰の更なる鍛練が始まった。
最初のコメントを投稿しよう!