●観覧車

3/10
前へ
/44ページ
次へ
「ウソだ。 そんなの… 僕には分かるからね?」 目に力を込める。 涙が出そう。 ごまかしたい… 本当は今そう思ってる。 「も、もう! ほんとは私だって 分かんないよ! なのに、 だけど… どーしていいか 分かんないもん…っ!!」 やっと、素直に 綺麗な涙がこぼれた。 「バカ…」 蒼はぼそっと呟くと、 私を抱きしめた。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加